2008年5月10日

ケータイの通信規格 簡単なまとめ(au編)

さて3大キャリアの最後au編です。auが採用する通信方式はDoCoMo、ソフトバンクと異なります。auの研究所に訪問する手前auについての知識はきちんと整理しておかなくてはなりません。が、auが1番ややこしいです。


auの場合

auの3Gケータイ主力シリーズは「WIN」(正式名称「CDMA 1X WIN」)とよばれる。通信方式はCDMA2000 1X EV-DO Rev.0この通信方式は3.5Gに分類されるため、「WIN」ははじめから3.5Gケータイとして登場した。下り最大通信速度は2.4Mbpsであり、「WIN」の発表当時FOMAの下り通信速度が384Kbpsだったので相当なスピードである。最新の機種では通信方式にCDMA2000 1X EV-DO Rev.A を採用し、下り3.1Mbps、上り1.8Mbpsとなっているものもある。下りの通信速度に大きな変化がないためか、auはCDMA2000 1X EV-DO Rev.A に独自のサービス名をつけていない。くわえて機種名からもRev.A
対応端末かどうかもわからず、一般的なユーザーがRev.A対応端末かどうか判断するには、テレビ電話対応かどうかで見抜くしかない。
 過去にもauはあまり3GケータイにDoCoMoの「FOMA」やソフトバンクの「Softbank 3G」などと行ったわかりやすい愛称をつけてこなかった。auの3Gケータイの始まりはCDMA2000 1X MCを採用した「CDMA 1X」である。(通信方式の名前と違い2000はつかない)しかし、auは当初このシリーズに「CDMA 1X」のブランド名をすぐには用いず、2Gケータイの名称「cdmaOne」をそのまま用いていた。2Gケータイの基地局とも接続できたので間違ってはいないが、積極的に3Gをアピールしなかった。(原因は当時2Gと互換性のなかった「FOMA」の販売不振であるとされる)そのおかげか「CDMA 1X」は順調に販売台数を増やし、一時はauが3Gケータイのシェア国内1位となっていた。
 その後「CDMA 1X WIN」の発表となる。

まとめます

  • auの採用する通信方式はDoCoMo、ソフトバンクのものと違う
  • 3G(ほか2社のW-CDMAにあたる)通信方式はCDMA2000 1X MC
  • 3.5G(ほか2社のHSDPAにあたる)通信方式はCDMA2000 1X EV- DO Rev.0
  • さらに最新の機種ではCDMA2000 1x EV-DO Rev.Aが採用されている。

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