2008年5月23日

志向高き、ケータイデザインについて考えた。

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先日、車内にて、

「らくらくホンとワンセグケータイ」を駆使する、
おじいちゃんを見つけた。


写真1は、アメリカで高齢者を狙ったケータイ事業を行うMVNO jitterbug が販売する端末。
サービスがケータイのデザインに影響を与えている。
一方、見ていると息が詰まる。
それは、「機能を制限している」にしか見えないからかもしれない。


最近、ドコモの端末ランクで「らくらくホン」が常に上位にいる。
富士通のらくらくホンシリーズは1000万台を超えた。
らくらくホンを巡って、ドコモがSoftBankを訴える程*、市場としても見込まれている。

そして着目したいのは、
今、使い慣れた子機から発想したデザインのものから段々と高機能化が進み、それが支持されていること。
支持されている、富士通のらくらくホンシリーズは、はじめから機能制限的な発想は無い。
原研哉氏監修の新型(写真2)は、機能的には90xシリーズにほぼ準拠している。(というか、ベースは同じ)
富士通は、プロダクトデザイン的アプローチよりも、ガイド機能やフォント改善、さらに音声入力(技術ALFAOM)などのアプリケーション上で"らくらく"を追求している。
そして、高齢者だから機能を制限するのではなく、必要な機能を高齢者が健全に判断でき、使えるようにすることを感ぜられ、好感が持てる。

最後にもう一つ、増えつつある子供向けケータイにも目を向けたい。
auのジュニアケータイは、表示は殆どひらがなで、メニューに「メールができるよ」といったガイドがついている。
さらにハードもソフトも原色系を用いた明示性の高い色使い。
そして、位置情報や緊急連絡機能、防犯ブザーなども装備。
シニア向けケータイにも使える、通じる キゴウ が相当散らばっている。
そして、かっこいい(かわいい)。

柴田文江さんにシニア向けケータイを依頼したら、
おそらくジュニアケータイに通じるものが出てくるに違いない。
見てみたい!

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